離乳食

母乳やミルクだけを飲んで栄養をとってきた赤ちゃんが、
形のあるものを食べ、食事から栄養をとるための練習が離乳食です。
食べる量や進み方は個人差があるので、赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。

★準備期(3〜4ヵ月)★

おっぱいやミルクとは違う味や、スプーンに慣れさせるのが目的。
3ヵ月ごろから果汁や野菜スープが、4ヵ月頃から重湯、みそ汁の上澄みが飲めます。

●進め方●
果汁やスープは、始めは2倍くらいに薄めて、スプーンでひとさじずつ与えます。

1さじから10さじくらいまで徐々に増やしていきます。
1種類の果汁に慣れてから(4〜5日続けます)他の果汁にうつるのがよいでしょう。
初めての食品は、1さじずつが原則です。

始めは午前中のミルクとミルクの間に与え、慣れたら入浴や散歩後などの後に与えましょう。
あげすぎたり授乳の前にあげると、おっぱいやミルクを飲まなくなるので注意しましょう。
便の様子を見ながら進めてください。
果汁は糖分が多いので、赤ちゃんが欲しがっても1日50mlが限度です。与えすぎないように。

    

★初期(5〜6ヵ月)★

そのままゴックンと飲み込むことに慣れるのが目的。
まだ栄養はおっぱいやミルクからとるので、離乳食の量や栄養は気にしなくてもいいです。
5ヵ月頃になり、よだれも増えて、パパやママが食事をするのをじっと見つめたりしていたら、離乳食を始めましょう。
離乳食を始める時期は赤ちゃんによって個人差があるので、嫌がるようなら無理強いはしないようにしましょう。

●柔らかさ●
そのまま飲み込めるように、なめらかなドロドロ状。
初めは濃いめのポタージュ状、慣れてきたらジャムくらいのベタベタ状に。
最初のうちは、粒が残らないように、きれいに裏ごししましょう。

●味付け●
2〜3倍薄めに。調味料は必要ありません、素材の味を活かして作りましょう。

●食べられる食品●
ご飯、食パン、じゃがいも、さつまいも、里いも、そうめん、うどん、大根、かぶ、トマト、ほうれん草(葉先)、小松菜(葉先)、かぼちゃ、にんじん、ブロッコリー、キャベツ(葉先)、卵黄(固ゆで、後半から)、鶏肉(ささみから)、白身魚(カレイ、鯛、すずき、ひらめ、タラなど)、ツナ缶(スープ漬けか水煮、油抜き・塩抜きを)、豆腐、カッテージチーズ、プレーンヨーグルト、粉チーズ、青のり、麩、しらす干し(塩抜きを)、じゃこ(塩抜きを) など

●進め方●
アレルギーの心配が少ない、おかゆ→野菜・パンなど→たんぱく質の順で進めましょう。

初期は穀類と野菜が中心となります。たんぱく質は赤ちゃんの腸の発達がまだ未熟なので、食べられる野菜の種類が増えてきてからにしましょう。
初日はおかゆ1さじ、2日目はおかゆ2さじ、3日目はおかゆ3さじと、1日に1さじずつ増やしていきます。
4日目はおかゆ3さじと野菜(じゃがいもなど)1さじというふうに、1つの食品が3さじくらい食べられるようになったら、新しい食品を増やすようにします。(新しい食品は最初は1さじずつが基本です)

食べてくれるようであれば、日を追うごとに少しずつ多くしていき、最終的には離乳食を始めて1ヵ月で、子供茶碗1/3杯くらい食べられるようになればいいです。
はじめの1週間は慎重にゆっくり進めましょう。
基本的に離乳食は授乳前に。離乳食後は授乳を。毎日同じ時間帯にあげるほうが、赤ちゃんもリズムをつかみやすいです。
新しい食品を初めてあげる場合は、午前中にあげましょう(何かあった場合にすぐに病院に行けるので)
離乳食を始めてから1ヵ月ほど経って、慣れてきたら午前と午後の1日2回に増やしましょう(2回食)。食べる量は子供茶碗1/2杯くらいが目安です。

新しい食品を食べさせた日は、何か変わりはないか、便や赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。
2回食になったら、消化の関係で、離乳食と離乳食の間は4時間以上あけ、就寝3時間前までには済ませたほうがよいでしょう。
アレルギーの心配がある場合は、卵(卵黄)は中期以降に。そうでない子も固ゆで卵を使いましょう。

    

★中期(7〜8ヵ月)★

舌でつぶして食べる「モグモグ期」。
色々な味や舌触りを覚えさせるのが目的です。

●柔らかさ●
豆腐や茶碗蒸しくらい。
舌と上顎を使ってモグモグできます。赤ちゃんが自分でモグモグできるようになったら、少し粗くつぶしてみたらよいでしょう。

●味付け●
大人の食事から取り分けられることも多くなってきますが、まだ味は薄めです。

●食べられる食品●
スパゲティ、マカロニ、大根の葉(すりつぶし)、春菊、グリンピース、そら豆、枝豆、なす、納豆、ねぎ(少量)、にら、全卵(後半から、固ゆで)、レバー、赤身魚(鮭、かつお、まぐろなど)、プロセスチーズ、クリームチーズ、生クリーム(少量なら後半から)、焼きのり、ひじき、わかめ、高野豆腐、すりごま、貝類のスープのみ など

●進め方●
2回食になったら、なるべく食事の時間を決めて生活リズムを作ってあげましょう。

時間は午前と午後に1回ずつで、眠たくなくお腹がすいているときがいいです。パパの帰りが早ければ、2回目をパパと一緒に食べることで、食べる楽しさや食事の仕方などを学習することができます。

この頃は味覚が発達する時期なので、色々な食品を食べさせ、いろいろな味を味あわせ慣れておくことで好き嫌いも少なくなると言われています。
食品によっては、初めてのときは嫌がって食べないこともありますが、しばらくしたらまた食べることもあるので、それで嫌いだと決めつけないようにしましょう。また無理強いはせずに、調理法や味付けを変えたりしながら食べさせるとよいでしょう。

食べる量は、子供茶碗で約1/2杯〜1杯くらいが目安です。離乳食後の母乳・ミルクはまだ必要です。

●1日の食事例●

6:00

おっぱい・ミルク

9:00

離乳食 後 おっぱい・ミルク

お散歩後

果汁

14:00

おっぱい・ミルク

18:00

離乳食 後 おっぱい・ミルク

21:00

おっぱい・ミルク

   

★後期(9〜11ヵ月)★

歯ぐきがしっかりしてくるので、カミカミができるようになります。
離乳食を1日3回に進めて、食べ物の種類や献立も更に増やしましょう。

●柔らかさ●
バナナやミートボールくらい。
始めはできるだけ柔らかくして、噛むことに慣れさせます。赤ちゃんが自分でモグモグできるようになったら、少し粗くつぶしてみましょう。

●食べられる食品●
レーズンパン、フランスパン、バターロールの中の部分、山芋、焼きそば、生野菜、しいたけ、しめじ、えのき、マッシュルーム、春雨、切り干し大根、桜えび(後半から、塩抜きを)、ごま、油揚げ、かまぼこ・ちくわ(無添加、ゆでこぼして使用)、豚肉・牛肉(ひき肉、ヒレ、ももから)、青魚(さば、さんま、いわしなど)、ツナ缶(オイル漬け、塩・油抜きを)、きなこ(砂糖なし)、マヨネーズ(全卵が食べられるようになったらOK) など

●進め方●
時間帯は、朝・昼・夜の3回食へ。間は3〜4時間あけるようにしましょう。
離乳食後の母乳・ミルクは、次第にやめていきましょう。その分、離乳食の栄養はきちんと考えて、栄養が偏らないようにしましょう。少しずつ母乳・ミルクの量を減らし、逆に離乳食の量を増やしていけばいいです。
ミルクの場合は、3回食がきちんと食べられるようになったら、フォローアップミルクに変更しましょう。1日の摂取量は400〜650mlが目安です。
食べる量は、ご飯とおかずと合わせて、子供茶碗1.5杯分くらいです。

この頃になると、自分でスプーンを持って食べてみたいという動作をし始める赤ちゃんもいます。
ひとりで食べる第一歩として、手づかみで食べさせてみましょう。パンや茹でた野菜スティック、小さく切ったバナナ、お好み焼きなどを持たせてみるとよいでしょう。
スプーンでやりたがるようなら、やらせてみればよいです。
衣服やテーブル、床が汚れたりしますが、赤ちゃんの自分で食べたいという気持ちを大切にして見守ることが大事です。

コップで飲む練習をはじめたり、食事のマナーや準備などもしっかり教えてあげる時期でもあります。
この頃の赤ちゃんは知恵が発達し、色々なものに興味がわいてきて、ある程度食べると遊びだしたり席を立ったりすることがあります。また味覚も発達してきて好き嫌いもはっきりしてきたり、むら食いも出てきます。メニューや調理形態を変えたり、食器を変えたりすると食べてくれることもあるので工夫しましょう。食べてくれないからといってダラダラと時間をかけるのはよくないので、食べなければ30分程度を目安に片付けてしまいましょう。

次から次へと早く食べさせると噛まない子になるとも言われているので、食事はゆっくりしたテンポで行いましょう。

●1日の食事例●
6:00

おっぱい・ミルク

9:00

離乳食 後 おっぱい・ミルク

12:00

離乳食 後 おっぱい・ミルク

15:00

おやつ・果汁

18:00

離乳食 後 おっぱい・ミルク

21:00

おっぱい・ミルク

    

★完了期(12〜15ヵ月)★

離乳食も卒業です。大人と赤ちゃんの中間の食事。
噛む練習、ひとりで食べる練習をどんどんさせていってください。

●柔らかさ●
大人のより気持ちやわらかめ。固ゆで卵の白身状。
前歯で噛み切り、奥歯(歯ぐき)でかめるようになります。

●味付け●
まだ少し薄めにしましょう。
ほとんど大人のから取り分けることが多いですが、最初はまだ気持ち薄めの方がよいでしょう。

●食べられる食品●
牛乳、ハム・ウインナー・ベーコン(無添加のもの、少量)、かに・えび(新鮮なものを火をよく通して)、貝類(加熱したもの)、はちみつ など

●進め方●
大人と同じ時間での食事になりますが、パパやママの帰宅が遅い場合や不規則な場合は、赤ちゃんの生活のリズムを崩さないようにしましょう。
手づかみができるようになります。スプーンに興味を示したら、持たせてみましょう。本人のやりたいという気持ちを尊重して、見守ることが大切です。食べる楽しみを味あわせましょう。

たくさんの量を食べることができるようになってきますが、赤ちゃんの胃は小さく一度にたくさんの量を食べることができないので、食の細い子はおやつで栄養やカロリーを補いましょう。
歯が生え始めたら、虫歯予防のために歯みがきを始めましょう。

●1日の食事例●

8:00

離乳食

10:00

果物・ミルク

12:00

離乳食

15:00

おやつ・ミルク

18:00

離乳食